ITパスポート試験の合格基準について

ITパスポートは、大学受験などと違い"合格者は定員○名""上位○名が合格"といった選抜制の試験ではありません。

あらかじめ決められた合格基準ラインをクリアできれば、何人でも合格の対象になります。極端にいえば100人受験して100人が合格になることもありうるわけです。

※後述するように後で合格基準点が調整されることもありません。

合格基準の公表値

IPA(情報処理推進機構)が公表している合格基準は以下のとおりです。

合格基準

総合評価点、分野別得点のすべてが次の基準を満たすこと

総合評価点
  • 600点以上/1000点(総合評価の満点)
分野別評価点
  • ストラテジ系:300点以上/1000点(分野別評価の満点)

  • マネジメント系:300点以上/1000点(分野別評価の満点)

  • テクノロジ系:300点以上/1000点(分野別評価の満点)

※試験後に合格基準点の調整などは行なわれません。
※配点に関して知りたい方は「ITパスポートの配点について」のページをご覧ください

採点方式

IRT(項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点が算出されます。実質的に受験者が各配点を知ることはできません(※後述)

注意点

ただし全出題数100問のうち実際に採点の対象となるのは、総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問となります。

残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます(※1)

※1・・・2014年5月7日以前は[総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系23問、テクノロジ系37問]という配分であったが、セキュリティ分野の出題強化の指針をうけて上記の割合に変更されたiパス ITパスポート試験をはじめとする情報処理技術者試験の出題構成の見直しについて(2013.10.29)/WEB魚拓

合否基準の具体的な見方

上の説明だけでは分かりづらい部分もあるので、以下で具体的な採点の事例を見てみましょう。

合格の例

以下は合格ラインをクリアした場合の例です。

ITパスポートでは「ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系」の3分野から出題が行われますが、まずこの3分野それぞれで300点以上を獲得する必要があります。

そしてなおかつ、これら3分野の得点をもとに算出される総合評価点が600点以上である必要があります。

上の画像では、後述の不合格例に比べて各得点は低いものの、分野別評価点・総合評価点ともに基準点を上回っているため合格の扱いになります。

不合格の例

こちらは不合格の例です。

ご覧頂いてお分かりのように、各得点は上の合格例よりも高得点になっていますが、ただ テクノロジ系だけ基準点の300点を下回ってしまっています。

これがアウトです。

分野別評価点はあくまでも3分野それぞれで300点以上を獲得する必要があります。この例のように、他の得点が高くても1つの分野で基準点を下回ってしまうと、不合格になってしまいます。

試験後の採点結果で合否は判断可能?

上述のようにITパスポートでは、終了後、即座にIRTによる採点が行なわれ、自分の取得点数が判明します。

他の試験のように、後日、受験生全体の結果をみて合格基準点を調整したりはしません(※1)。

ですから、試験後にモニタ画面に表示された点数を見て、合格基準点をクリアしていれば 合格だと考えてよいわけです。

ただし、公式的に「合格」として認められるのは(つまり履歴書などに合格と書けるのは)、あくまで合格発表以後のことになりますのでご注意ください。

※1:「試験結果に問題の難易差が認められた場合には、IT パスポート試験以外の試験区分では基準点の変更を行うことがある(試験要綱ver1.6)」とあるように、ITパスポートでは合格基準点の調整は行なわれません。

独学でも合格できる?

ITパスポート試験は独学でも十分に合格可能な試験です。

ただし 過去の受験データを見る限り 学生さんや新社会人の方の合格率はやや厳し目になっています。

試験の難易度は? ITパスポート試験はどのくらい難しいのか?

2013.11.05

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