こんにちは 管理人の石川です(プロフィール)。
IPA(情報処理推進機構)の公式サイトでは、年に2回、春と秋にITパスポートの過去問題と解答を公表しています。
無料で入手できるため、受験生の立場からすると「この過去問を学習するだけで合格できたらな~」と考えるのは当然です。
しかし、残念ながら この過去問だけで合格するはかなり難しいと思います。
【理由1】解説が付属していない
公式サイトで配布している過去問データには残念ながら「解説」がありません。
解説がないということは「なぜその答えになるのか?なぜ他の答えではないのか?」が分からないということ。
これでは 何度繰り返して解いてもまったく内容が身につきません(関連記事:不合格を繰り返す人の特徴)。
【理由2】過去問すべてを網羅しているわけではない
ITパスポートは、ほぼ毎日 全国のどこかで試験が行われています。
試験問題はあらかじめ数百問ほど用意されており(*実際の数は不明)、試験の都度そのうち100問が抽出されて出題されているのです(参考:日経ネットワーク「記者の目:ITパスポート試験って楽しい 」)。
公式サイトで公開されている「過去問」は全体の一部に過ぎず、非公表の問題が膨大に存在しています。
問題は、その時々の世情や技術的な動向によっても変動するため、最新版の市販問題集を併用して学習するようにしましょう。
関連記事管理人おすすめの参考書・問題集はこちらで紹介しています。
【理由3】過去問の流用がほとんど・・・は嘘
ITパスポートの前身となった「初級システムアドミニストレータ」では、過去の問題を使いまわして出題されるケースが多くありました。
そのため、現在のITパスポート試験においても、過去問題がそのまま出題されると考えている方が多いのですが、これは実情と異なります。
まとめ
とはいえ、まったく過去問データに意味がないわけではありません。
過去5年程度のデータを眺めると、どの分野が重要視されつるあるか(あるいはされなくなったか)の傾向も見えてくるでしょう。
極端な過去問信仰を捨てて「参考書を読み、内容を理解し演習問題を解いてみる」といったオーソドックスなスタイル行うで学習こそが、合格への最大の近道です。