こんにちは 管理人の石川です(プロフィール)。
ITパスポート試験では 計算作業を伴って答えを導き出す問題がいくつかあります。この記事では、その中でも代表的な問題をまとめてみました。
損益分岐点を求める問題
ストラテジ分野の計算問題でお馴染みなのが損益分岐点に関する問題になります。計算書の表を読み取って、損益分岐点売上高や固定費・変動費などを求める問題が出題されます。
例題:1
下の損益計算資料から求められる損益分岐点となる売上高は何百万円か?
- ア:425
- イ:450
- ウ:475
- エ:500
損益分岐点売上高の算出には公式がありますので公式をしっかり覚えておきましょう。
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1 – (変動費 ÷ 売上高) )
公式自体は暗記すればよいだけですので、ポイントは計算資料から固定費、変動費を読みとることができるかになるかと思います。
基数変換(進数の変換)問題
テクノロジ分野で頻出なのがコチラの問題。
2進数から10進数への変換や、その逆に10進数から2進数に変換したりすることを基数変換といいます。テクノロジ系問題ではお馴染みの問題ですが苦手な人の多い問題でもあります。とにかく数をこなして出題に慣れましょう。
例題:2
2進数 10101 を5倍にしたものはどれか?
- ア:1101001
- イ:1111101
- ウ:50505
- エ:20202
我々は通常10進数で計算を行なっていますので、2進数を一旦10進数に変換し、その値を5倍し、再度それを2進数に変換する….というのが手間はかかりますが、皮膚感覚で理解できる方法ではないかと思います。
稼働率を求める問題
システムの「稼働率」を求める問題もよく出題されています。
また、複数の装置が直列あるいは並列で組み合わされた場合のシステム全体の稼働率も頻出問題ですので答えられるようにしておきましょう。
例題:3
MTBFが700時間で、MTTRが6時間である場合、おおよその稼働率はいくらになるか?
- ア:0.99
- イ:0.42
- ウ:1.30
- エ:6.94
テクノロジ系分野では稼働率を算出する問題がよく出題されます。
システムの稼働率は平均故障間隔(MTBF)、平均修理時間(MTTR)から求めることができますので 公式を覚えておきましょう。
稼働率 = 平均故障間隔(MTBF) / 平均故障間隔(MTBF) + 平均修理時間(MTTR)
例題:4
4つの装置A、B、C、Dの稼働率はすべて 0.90 である。これらを組み合わた図のシステム1.2の稼働率の組みあわせで正しいものを選べ。
ただし、並列に接続されている部分はどちらかの装置が稼働していればよく、直列に接続されている部分はすべての装置が稼働していなければならない。
- ア:システム1 = 0.18、システム2 = 0.18
- イ:システム1 = 0.18、システム2 = 0.36
- ウ:システム1 = 0.81、システム2 = 0.99
- エ:システム1 = 0.99、システム2 = 0.81
複数のシステムが直列や並列で稼動した際の全体の稼働率を問う問題です。直列システム、並列システムの計算式は以下のとおりです。
稼働率(直列システム) = (装置A稼働率) X (装置B稼働率)
稼働率(併設システム) = 1 – (1- 装置C稼働率) X (1 – 装置B稼働率)
まとめ
というわけで、ITパスポートのよく出題される項目まとめ「計算問題」編でした。
損益分岐点を求める問題の損益計算資料、売上高500、変動費計300、製造固定費150で計算をすると粗利は50であるべきではないでしょうか?
コメントありがとうございます。
仰るように「50」の間違いですね。ご指摘ありがとうございます!